【洗車時の虫の取り方】車をキレイにできるプロの技をコッソリ伝授

2023.03.11

【洗車時の虫の取り方】車をキレイにできるプロの技をコッソリ伝授

車をキレイにできるプロの技をコッソリ伝授

大切な愛車のボンネットやドアミラーにこびりついた。 洗車機に通しても取れないことって意外と多く、気になってしまいますよね。

しかし、無理に取ろうとするとボディを傷つけてしまうことがあるので、注意が必要です。反対に、きちんとした洗車の方法を知っておくとキレイな状態を保てます。

そこで今回の記事では、車についた虫の取り方や効果的な洗車の方法をプロが解説していきます。

車についた虫はとらないとダメ?

結論からいうと、車についた虫はできるだけ早く取るようにしてください。
見た目が悪くなるだけでなく、以下のようなデメリットがあるからです。

  1. 時間が経てばとれにくくなる
  2. 塗装を痛める

デメリット①:時間が経てばとれにくくなる

車についた虫を放置すると、時間が経つにつれてとれにくくなります。
時間が経過して虫に含まれるタンパク質が硬化してしまうと、ボディの塗装面と完全にくっついてしまうからです。
高速道路の走行時につく虫の場合、お互いがかなりの衝撃でぶつかっているので、硬化する前でもしっかりとくっついてしまいます。
硬化が進んで跡になるとなかなか取れず、洗車時に落とすのが難しくなってしまうのです。

デメリット②:塗装を痛める

塗装を痛めてしまう点も、ついた虫を放置する大きなデメリットです。
そもそも虫の身体はタンパク質、カルシウム、リン酸、多糖酸などで構成されていることから、虫を取らないまま放っておくと酸化や劣化を招いてしまいます。そして、「酸性クレーター」といってボディの塗装の陥没につながることもあります。さらに進行すると、穴があいたり「クラック」と呼ばれるひび割れを起こしたりする恐れもあるのです。
ボディに身に覚えのない小さなキズや塗装割れがあれば、虫の死骸がついてできたものかもしれません。また、夏の炎天下で虫がついたまま放置すると早く酸性化してしまうので、ボディを著しく劣化させて修復が困難になるケースもあります。

はやめの対処を!

車に虫がついたら、早めの対処をおすすめします。
具体的な対処法は、虫の死骸が固まらないうちに洗車することです。
付着したばかりの虫であればボディと完全にくっついていないので取れやすく、場合によっては簡単に取れることもあります。

鳥の糞について

虫の死骸と同様に、鳥の糞も早めに対処しないと塗装を痛めることがあります。
鳥の種類や摂取しているエサによって異なりますが、鳥の糞は酸性やアルカリ性といった成分が含まれているからです。
車の塗装はアルカリ性には強いのですが、酸性には弱いという特性があります。夏など温度が高い日であれば、数時間で溶解して「酸焼け」が起こってしまうのです。また、鳥の糞は硬化しやすく水分が抜けてカチカチになってしまうので、虫の死骸よりも落とすのが大変になってしまいます。
では、どのようにして虫の死骸や鳥の糞を落とすのか、次で解説していきます。

どうやって落とす?

車についた虫の死骸は、以下のような方法で落とします。

  1. 水で落とす
  2. クリーナーや虫取りシートで落とす
  3. プロに洗車してもらう

方法①:水で落とす

虫の死骸や鳥の糞が乾いていないようなら、水で落とすのが一番です。

水を出せるホースがあるような場合は、たっぷりの水を使って虫のほかホコリや泥なども一緒に洗い落としてください。ホースが近くにない場合は、洗車キズがつきにくいマイクロファイバークロスにいっぱいの水を含ませて虫の死骸を軽く拭いて落とします。

汚れがボディに付着した状態でボディをこすってしまうと、洗車キズがついてしまう恐れがあるので、水を含ませたクロスで洗うことがコツです。取り除いたあとは、柔らかいタオルや布で水分を拭き取りましょう。
水が近くにない場合は、ティッシュペーパーを使って拭き取ります。

ボディにキズをつけないようにするため、多めにティッシュペーパーを使って軽くくるむようにして取りますが、一度に拭き切ろうとせずに何度かに分けることでキズを回避することが可能です。

死骸や糞が固まっている場合は、濡らしたティッシュを虫や糞がある場所に置いて少し放置したあと、柔らかくなった状態のものを拭き取ります。こうすることで、ボディにキズがつくのを防げます。
なお、水は45°前後が溶解能力が高くなるといわれていますが、熱湯は塗装を割ったりゴムやプラスチックといったパーツに悪影響を与えたりするので止めてください。

方法②:クリーナーや虫取りシートで落とす

水分だけで拭き取るのが難しい場合は、クリーナーや虫取りシートを活用します。
虫取りクリーナーの主成分は、アルカリ性や酵素です。
どちらの成分も硬化したタンパク質を分解する特性があるので、安全にこびりついた虫や鳥の糞を除去することができます。

クリーナーには多くの種類がありますが、おすすめはムース状のものです。
ムース状のものは、液垂れせず汚れた部分に密着して虫や糞を柔らかくすることができるからです。ほかに液状のものもありますが、噴射後に垂れてしまうために頑固な汚れは何度もスプレーする必要がある点はデメリットといえます。
虫取りシートは、硬化する前の虫であればキレイに除去することができますが、硬化した死骸を除去するには不向きです。簡易的な除去グッズとして活用しましょう。

方法③:プロに洗車してもらう

プロに洗車してもらう方法も有効です。
手洗い洗車であれば確実に車のボディはキレイになりますし、虫や糞以外の汚れも丁寧に落としてもらえます。
料金面で安くおさえるなら、洗車機の虫取りコースを選択する方法もあります。通常の料金+700円前後のオプションとして用意されている場合がほとんどです。

最もおすすめなのは、プロが施工するガラスコーティングです。
虫だけでなくホコリや泥といったほかの汚れからも、ガラス被膜がボディを保護してくれます。仮に虫がついても簡単な洗車で落とすことができます。しかも、一度施工すると3~5年ほど効果が持続することも大きな魅力です。ただし、虫取りクリーナーを使用する際はコーティング車専用のものを選ぶようにしてください。
では、虫が車につかないようにするにはどういった対策があるのか、次でご紹介します。

対策は?

以下は、虫が車につかないようにするための対策です。
1. スピードを出しすぎない
2. ヘッドライトをLEDに変える
3. コーティング施工をしておく

対策①:スピードを出しすぎない

1つめの対策は、スピードを出しすぎないようにすることです。
虫を避けて運転することは不可能なので、夜の郊外や峠道といった虫が多そうな場所ではスピードを出しすぎないようにしましょう。夜はヘッドライトに虫が集まってくるので、街灯がないような場所では注意が必要です。
スピードを出しすぎないようにすることで、虫と衝突したときの衝撃を軽減できてへばりつく力も弱めることができます。

対策②:ヘッドライトをLEDに変える

2つめの対策は、ヘッドライトをLEDに変えることです。
実はLEDヘッドライトの車には、虫があまり寄ってこない性質があります。
そもそもハロゲンやHIDといったバルブには紫外線が含まれていて、レンズの部分でカットされますが、HIDの紫外線量はハロゲンより多く含まれています。しかし、LEDにはほぼ紫外線がふくまれないため、虫が集まってこないのです。
以上の理由から、継続的な虫よけ対策をするならLEDヘッドライトへの交換をおすすめします。

対策③:コーティング施工をしておく

3つめの対策は、コーティングの施工です。
どんな対策をしても虫を完全に回避することは不可能ですが、愛車にコーティングを施工しておけば虫や糞がついても簡単に落とすことができます。
ただし、施工するならプロのガラスコーティングをおすすめします。
市販品のポリマー系のものは被膜が柔らかいので、虫がこびりつくと逆に落とすのが難しくなってしまうからです。
ただし、車の種類や用途、ついてしまう箇所によっておすすめのコーティングは変わるので、専門店に相談してみるのもいいでしょう。

この記事を書いた人

尾賀亀 KeePer編集部

洗車やコーティングについてのお役立ち情報を発信しています! 店舗一覧

滋賀県内屈指の実績・一級技術者多数在籍

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