今回は二年ぶりの施工なので、前回から少し多めに時間が経っています。しかしながら、酷いこびりつきなどのダメージはさほど見当たりません。ただ、全体的に美しい黒の塗装がぼんやりくすんでいることと、水弾きが弱まっている状態です。そこで通常の下処理後に、ご希望のフレッシュキーパーを施していく流れとなりました。

キーパー施工で施される被膜は、車体を艶やかに美しく光らせるだけではなく、本来ベースの塗装が受けるはずだったダメージを引き受ける性質を持ち合わせています。

走行時に付着した鉄粉が酸性雨で変質し強いこびりつきになりますし、水分が蒸発した後に残るミネラル成分は、そのままこびりついて水シミとなります。
その他にも紫外線による塗装の変色、洗車による無数の細かい傷、乾いたらなかなか取れない鳥糞や虫の死骸も塗装にダメージを与える要因の一つです。

さらに水にぬれた花粉が割れてくっ付くと中からタンパク質が排出されます。これはペクチンと呼ばれる成分で、放置すれば塗装に侵食していくのです。

まだまだ挙げればキリのない塗装の敵ですが、何もしていない塗装には、これらの負担が全てかかるようになります。ゆえに、洗車やワックス、汚れ落としなどのお手入れをちょこちょこ行わなければならなくなり１回１回が地味に大変です。

しかしながら、キーパー施工で被膜を被せておけば、そのダメージを全て表面の被膜が引き受けてくれます。汚れ落ちもスムーズになるので、お手入れも簡単になりますよ^^

特に今回のフレッシュキーパーは、「雨が降るたび、勝手にキレイ」の謳い文句通りの効果が期待できます。つまり、雨水と共に汚れもほとんど落ちてしまうのです。施工された後のお車を触ると驚くほどにツルツルで、垂直の壁を登るヤモリも踏ん張れずにおっこちていきます。

これは、特殊な分子構造による反発力の効果で、汚れを密着させない性質を持つゆえなのです。稀に黄砂など雨で落ちない汚れもありますが、水洗いだけでササっと落とせます。滑らかなツヤに包まれながらこの効果は嬉しい限りですね！

また、被膜はダメージをうけるため経年劣化していきますが、今回のように再度店舗までお持ち込みいただき再施工をすることで、新しい被膜へ容易に交換できるため、再び新車の輝きを取り戻すことができるのです。

こうして今回も作業は終了！まぶしい輝きを放ったミニクラブマンの出来上がりです。塗装の黒は、お手入れによって一番の輝きとラグジュアリー感を得られますね♪
ポイントで入ったレッドとのコントラストもクッキリと美しい仕上がりです。以前の艶を取り戻した姿をご覧になったお客様も、大変満足されていました。

この度は再度のオーダーに心より感謝いたします。
今後もどうぞお気軽に当店をご利用いただけると嬉しいです。
ありがとうございました！